幽霊は最初から怖いものと思っていますが、それは未知のものだからですよね。
予想外だったり気づかないうちだったり不意に訪れたり。
しかし、生きている人間の怖さは後からゆっくりやってくるのです。
あなたにもそんな経験がありませんか?
本当に怖い話を知りたい人必見!短い話で人間の恐ろしさがわかる…

生きている人間の本当に怖い話は至る所で存在し、皆さんを不安と恐怖に陥れています。
それはほんの一瞬で訪れるのです。
不思議な彼女
大学生の頃、ブサメンな友人Dに彼女ができたと毎日のろけ話や自慢を聞かされていました。
私には恋人がいなかったため、羨ましいけどやかましいなくらいの気持ちで受け流していたのです。
ある日、友人Dを含めた仲間内で飲み会をすることになりました。
案の定その自慢話で大盛り上がりし夜中まで飲んでいたのですが、はしゃぎ過ぎたのかDが酔い潰れて寝てしまったのです。
他の友人達もDの自慢を日頃から聞いてうんざりしていたのと、深酒で酔っ払っていたことでDの彼女の顔写真が見たいということになり、Dの携帯を盗み見ることにしました。
当時は携帯画面の認証ロックなどない時代でしたので、本人が知らないうちに携帯をいじることは簡単でした。
ですが、Dの携帯をいじって彼女の写真を探すのですが全く見つからないのです。
友人達はお目当ての物が見つからないことで、イライラしたのかDの彼女にイタズラ電話をしようと言い出しました。
私も酔っていたため強く止めるようなことはせず、その状況を見ていたのですが不思議なことに、Dの携帯には彼女からの着信履歴がないことに気付きました。
遠距離なのに電話をかけてこないのかと思いながら、Dの携帯から彼女の番号に発信を押しました。
すると同時に飲み会をしている部屋の中で携帯電話のなる音が聞こえました。
「良いところなのに」と皆が思いつつそれぞれ自分の携帯を確認するのですが、誰のものでもないのです。
皆が不思議に思いながら音の鳴る場所を探していくと、Dが持っているカバンの中から鳴っているのです。
私がそのカバンを開け見てみるとそこにはDの物と思われるもう一台の携帯電話がありました。
その携帯電話の液晶画面を見てみると、Dの名前が出ていました。
その時、Dの彼女にかけていたイタズラ電話が相手の不在で止まったと同時に私の手の中にある携帯電話の着信音も止まり、液晶画面にはDの名前で不在着信ありの表示が。
「Dは何をしているんだ…」
楽しかった飲み会は一気に冷めてしまい、悪寒がすると言って帰りだす者もいました。
その後、Dとは疎遠になりましたが遠くから彼女を自慢する声が聞こえていました。
怖い話の実話はいかがでしょうか?結局は人間が一番怖い?

人間が怖いと思う理由はその人がどんな気持ちだったのか、どんな行為をしようとしていたのかがある程度予測できるからかもしれません。
その予測が人間の狂気の部分を垣間見ることになり、ゾッとするのではないでしょうか。
本当にあった怖い話
夏場の暑い日、交代制の夜勤で警備をしていたAさんはその日も一人夜の社内を見回っていました。
夜勤の見回りといえば妙な現象が付いて回るものです。
ですがAさんは慣れており不思議な現象には動じませんでしたが、その日は少し違ったのです。
Aさんが一息ついて事務所で休憩していた時のこと、時間は深夜12時をまわり、いよいよあたりも静かになってくる頃でした。
事務所にある電話が鳴り響いたのです。
誰か忘れ物でもしたのか、それとも緊急事態かなと思いながらもAさんが
「もしもし、〇〇商事ですが」
と電話に出ました。
すると、電話の向こうで高い声をした女性が
「〇〇課のBがいるでしょう!出してください!」
と怒鳴っていました。
Aさんは冷静に
「今は皆さん帰宅しておりますよ」
と伝えました。
ですが女性は
「そんなはずはない!Bは仕事だと言って帰ってこないのだから!」
と頑なにAさんの話を聞いてくれませんでした。
その後も電話でのやりとりは続き、最後には女性の方が「自分で確かめる!」と言って電話を切りました。
Aさんは女性の物凄い剣幕に驚き「何事も無ければ良いが」と休憩に戻るのでした。
その30分後、Aさんが社内を見回りしていると入り口を叩く「ドンドンッ」という音が聞こえました。
先ほどの女性が本当に来たのかと思ったAさんが、入り口に行き
「どちら様ですか」
と聞きました。
すると、電話とは打って変わっておしとやかな声で
「先ほど電話したものですが」
という女性の声がするのです。
落ち着いてくれたのかと思いAさんが入り口のドアを開けると、そこには物凄く取り乱した格好なのに笑顔を浮かべる女性の姿がありました。
「中を拝見してもよろしいですか?」
という女性の質問にAさんも
「ど、どうぞ」
としか返せず、女性の外見と表情のギャップにただならぬ気迫を感じ尻込みしたのでした。
女性が社内を見回っている間、Aさんが一番気になったのはその女性が片手をカバンに入れたまま、決して外に出さなかったことです。
何を持っているのかはわからないけれど、それを問い詰める勇気も出なかったと言います。
しばらくして社内に誰もいないことがわかると、女性は急いで入り口から何も言わずに出て行きました。
その時Aさんが見た女性の顔はまるで般若のように歪んでいたということです。
どのような理由があって女性がBさんという方を探していたかは分かりません。
ですがAさんはBさんの身に大変なことが起こるだろうと確信し、生きてる人の恨みほど怖いものはないと思ったのでした。
まとめ:生きている人間の方がよっぽど怖い
生きている人間の方がよっぽど怖い話についてご紹介しました。
生きている人間は負の感情に取り憑かれると狂気を生み出してしまいます。
- 「嫉妬」
- 「妬み」
- 「恨み」
それらに取り憑かれた人間は、幽霊よりも感情に強さがあり周囲を巻き込んでしまうのかもしれません。
皆さんはその狂気に囚われないように気をつけてください。
ということでこの記事では「おばけなんて可愛いもの?生きてる人間の方がよっぽど怖い話!」について書いていきました。
この記事が参考になれば幸いです。