どうも、ねこたてです。
お月見っていいですよね。
中秋の名月を眺めながら、お団子を食べる。
秋の風物詩として毎年行っているという家庭も多いのではないでしょうか?
そんなお月見自体は全国で有名な行事ですが、「お月見どろぼう」というのはご存知でしょうか?
お月見はわかるけど、なんで泥棒?全くピンとこない人もいるでしょうか。
逆に懐かしい!と思う人もいるでしょう。
もしかしたら懐かしいと思われた人は愛知県の長久手市出身かもしれないですね。
ここではそんなお月見どろぼうについて詳しく解説をしていきたいと思います。
都会の人は知らない!?お月見どろぼうを行う地域とは?

まずお月見どろぼうですが、都会の方は知らないと思われます。
また筆者は静岡県の田舎出身ですが、筆者もお月見どろぼうは知りませんでした。
お月見どろぼうは昔は全国各地で行われていたのですが今では
- 福島県
- 茨城県
- 千葉県
- 山梨県
- 愛知県
- 奈良県
- 大阪府
- 大分県
- 鹿児島県
- 沖縄県
の農村部で主に行われています。
ただこちらも地域差があるので、もしかしたら当てはまるのに知らないという方や、逆に上記に挙げた地域以外だけど知っているという人もいるかもしれません。
また上記の地域の中でも愛知県東部の
- 名古屋市
- 日進市
- 長久手市
などでは、今でもお月見どろぼうの習わしが残っていて、盛大に行っている地域が多いそうです。
ですので、この地域出身の方はお月見どろぼうは懐かしい、
むしろ全国的なものだと思っていたなんてこともあるかもしれません。
なぜ過去には全国的だったお月見どろぼうがこれらの地域で残って、
特に愛知県東部では今でも習わしとして強く残っているのかは残念ながらわかりませんでした。
ただ、後述で詳しく説明をしますが、お月見どろぼうは子供達の楽しいイベントです。
ですので、ぜひともまた全国的に広がって子供達の思い出に残る行事になってもらえると良いと思います。
では一体お月見どろぼうとはどのようなイベントなのでしょうか?
続いてお月見どろぼうについて詳しく解説をしたいと思います。
ハロウィンみたいなもの!?お月見どろぼうでお菓子をもらおう!

ではお月見どろぼうとはどのような行事なのでしょうか?
結論から言うと、お月見どろぼうはハロウィンに近いです。
では詳しく解説をしていきたいと思います。
昔は、お月見を行う日である中秋の名月の日には、農家の畑の芋を盗んでも大丈夫という了解がありました。
しかし、もちろんいくら畑の芋を盗んでも良いと言っても、畑中の芋を盗まれたら流石に農家さんも困ります。
ですので、畑の芋を盗むと言っても道から片足だけ踏み込んだ分だけを盗んでも良いという暗黙の了解がありました。
そして、盗まれる側も、芋が盗まれても
「お月様が芋を気に入って持っていってくれた」
と解釈をして、豊作になると信じられていました。
ですが、農家の減少と共に、お月見どろぼうで芋を盗むという風習はなくなっていきました。
代わりに畑の芋から、お月見のお供え物の定番である団子に変化しました。
そして団子が盗まれることで、その家は幸福になると言われるようになり、お月見どろぼうという習わしが出来ていきました。
では現代で行われているお月見どろぼうはどのような感じなのでしょうか?
現代ではお月見どろぼうは子供たちのイベントであり、子供たちはお月見の日は月の使者と考えられています。
そして、子供達は各家を回って、お団子やお菓子をもらいます。
その際には「お月見ください!」や「お月見どろぼうです!」と言って、しっかり声をかけるようになっています。
このように掛け声を合わせて各家をもらい、お菓子をもらうというのは、まさにハロウィンに近いですね。
ですので、お月見どろぼうは日本版ハロウィンと思っても良いでしょう。
本家のハロウィンが主に渋谷あたりは残念なことになっていますし、個人的にはこのお月見どろぼうが子供達のハロウィンに変わるイベントとして、全国区になればいいなぁと思います。
年々このお月見どろぼうの行事も縮小傾向にあるのですが、
それでも愛知県東部の長久手などのお月見どろぼうが盛んな地域は、
お月見の日には300人近くの子供達が各家を回っていくようです。
地域の人々も毎年のことですし、子供達もお菓子がもらえて楽しい行事となっています。
2020年のお月見は10月1日なっています。
今年は各地でお月見どろぼうが開催されるかは定かではありませんが、
このような特殊なイベントは大人になっても覚えているものです。
安全に配慮をした上で、お月見どろぼうを楽しむにしている子供達のためにも、
ぜひ開催されるといいですね。
まとめ

お月見どろぼうについてはおわかりいただけたでしょうか?
お月見どろぼうは限られた地域でですが、今でも習わしが残っている日本版ハローウィンのようなものです。
このようなイベントはほっこりしますし、全国的に広がって欲しいなぁと思います。
2020年のお月見は10月1日です。
ぜひお月見どろぼうがある地域の方もそうでない方も、この日はしっかりお供え物をして、お月見を楽しむようにしてくださいね。